小さな星がほらひとつ

ナナシブログ

仕事に趣味に書きたいことをつらつらと書いています、ひとつでも共感できることがあれば幸いです🎵

対コロナ最後の砦、エクモ(ECMO)についてみんなが勘違いしていること!

コロナに負けるな!

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ということで、東京を含む7都道府県に緊急非常事態宣言が発表されました。

街ではカフェやファストフード店が営業停止を始め、人もまばらです。

 

病院に勤務する僕は、自宅待機・自宅勤務が進む中

いつにもまして忙しい毎日を送っています。

 

僕の勤務する病院には陰圧部屋が設置されており、コロナ患者を受け入れ可能な病院となっています。

先週からコロナ陽性患者の受け入れが多くなり、ある病棟全てを緊急的にコロナ患者専用の病棟へ変えました。

そのくらい今コロナ患者は爆発的に増えています。

当然僕も含め、コロナ患者の治療に関わる医療従事は毎日感染のリスクとも戦っています。

 

そんな中、コロナに感染し残念ながら命を落としてしまった志村けんさんのニュースは日本中に衝撃を与えました。

 

そして同時に、志村けんさんが受けていたエクモが大体的に取り上げられ、知名度も高くなりました。

耳にした方も多いかと思います。

 

今日はそのエクモについて、エクモが一体どのようなものなのか

そして、このエクモについて勘違いしていることがありませんか!?

ということを紹介していきたいと思います。

 

 

 

エクモって何!?

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これが、エクモ(ECMO)と呼ばれる機械です。

今回のコロナ騒動があるまでは、聞いたこともないって人がほとんだと思います。

医療従事者でも、見たことがないという人は多いのではないでしょうか?

いかにも高度な医療機器という感があります。

 

 

この機械のことを説明する前にそもそも、人の呼吸について簡単に説明します。

 

<人の呼吸の原理>

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人は空気を吸うことで酸素を体に取り入れます。

取り入れた酸素は肺で二酸化炭素と交換され、血管内に供給し身体中に運ばれます。

そしてハァーっと息を吐いて、不要な二酸化炭素が吐き出されます。

 

これがいわゆる呼吸です。

人は無意識にこの呼吸を行うことができます。

 

しかし、コロナ肺炎はその名の通り肺に炎症を起こすウィルスです。

肺炎を起こすと、この当たり前の呼吸がうまくできなくなります。

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これが正常な肺のレントゲン写真ですが、コロナ肺炎のような肺炎が発症すると・・

 

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このような真っ白な肺になります。

気体が多く含まれる部分は本来黒く映るため、白くなってしまった部分には気体がなく

十分な酸素が取り込まれていないことがわかります。

 

十分な呼吸ができなくなると、生きていくために不可欠な酸素が足りなくなり、人工呼吸器とよばれる機械によって呼吸の補助が必要となります。

 

話は戻り、エクモの適応となるのが、人工呼吸でも酸素の取り込みと二酸化炭素の排出が全然追いつかない!!となった時の最後の手段です。

 

つまり・・

肺炎が起きた、酸素が足りない!

      ↓

人工呼吸器で助けてあげよう!

      ↓

人工呼吸器を使っても追いつかないくらい肺が弱っている!

      ↓

最後の手段だ、エクモを使おう!

 

となるわけです。

では、エクモ原理を見ていきましょう。

 

 

<エクモの原理>

 

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画像のように

①足の付け根から太い針を刺して、ポンプを使って直接血液を体外に引っ張ります。

 

②取り出した血液を、人口肺と呼ばれるものに通過させて酸素を与え二酸化炭素を取り出します。

 

③酸素を多く含んだ血液を、首の大きな動脈に刺した針から体の中に戻します。

 

これがエクモの大まかな流れです。

 

つまりエクモとは・・

弱まった肺の機能を、一時的に代替する機械のことなのです。

 

 

エクモは決して治療ではない!?

 

エクモの原理についてわかったところで、とてもとても大事なことを知っておく必要があります。

 

それは・・

 

エクモ(ECMO)は決して治療ではないということです。

 

どういうこと!?

と思うかもしれませんが、エクモを使うことで肺炎が治るかというと決してそうではないのです。

このことを勘違いしている人が多いです。

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・エクモは弱まった肺の代わりを一時的に担っている。

・その間に肺を休ませ、肺を元気な状態に戻すための治療を別で行う

・肺が正常に戻ったところで、エクモを離脱し、もともとの呼吸に戻してやる。

 

これが、エクモを使った治療ということになります。

 

大切なことなのでなんども言いますが、エクモ自体は決して治療ではありません!

 

 

さて、エクモについて紹介してきたわけですが

このエクモというのは肺の代わりをするわけですから、当然24時間稼働させます。

つまり、これを管理する医療従事者にとっても負担がとても大きいのです。

エクモの稼働には、医者・看護師・臨床工学技士など様々な職種の医療従事者んが携わります。

その人たちが交代しながら毎日24時間操作と管理を行います。

 

現在話題となっている医療崩壊には、このような医療従事者への負担の大きさというのも要因となっています。

医療従事者の疲弊ですね・・

 

・エクモ自体の数の少なさ。

・操作・管理できる医療従事者の数

・負担の大きさ

 

エクモを全国的に稼働させるには、まだまだ多くの課題が残っています。

対コロナの最後の砦、と報道されていますが、決してエクモは万能な治療ではない!ということを今回はぜひ知ってもらいたいです。

 

そして1日でも早い、コロナの収束に向けて

不要不急の外出は控える自粛に協力しましょう!

そしていつかまたコロナがなくなった時、みんなで馬鹿騒ぎしましょう!!

 

それでは、また!

 

 

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2017年4月10日 xYDKx